2017年07月29日

ニルヴァーナ ネヴァーマインドの聴き方

90年代を代表するロックンロールアルバムは何かと聞かれればニルヴァーナのネヴァーマインドである事に異議を唱える人は少ないのではないだろうか。ヒップホップがロックンロールを主役から追いやるまでの数年間LAメタル等をチャートから蹴り出し、アメリカのアンダーグランドのパンク音楽が次々とチャートに浮上するきっかけを作ったアルバムだ。

ニルヴァーナを音楽の種類で分類するとグランジになる。もう一つオルタナティブロックという言葉があるのだけれど、この言葉は対象となる範囲が大きすぎる。私はグランジではディストーションギターがジャンルを表す一番大きい要素と考えている。グランジはシアトルで作られたジャンルだが、ディストーションギターを使った音楽はそれ以前にも存在した。ソニック・ユースやダイナソーJRなどは地域的にも年代的にもグランジとは違う部分があるけれど、ディストーションギターを用いることや同時期にまとまって注目を浴びた共通点からグランジと個人的には分類している。


Sonic Youth "Sugar Kane"

グランジを聞く際に大事な事はスピーカーでディストーションギターの音を体で感じて聞くことだ。耳だけでなく、体で感じると気持ち良さが変わる。既に好きな人はヘッドホンでも良いのかもしれないが、グランジってなにが良いのか判らない人にはスピーカーで音の響きが体で感じ取れるレベルまで音を大きくして欲しい。(ただ難聴になっては元も子も無いので限度はある。)



今回は2011年にリリースされたネヴァーマインドのリマスター音源を元に論じる。このリマスター版は音圧競争によって音がうるさくなってオリジナルにあったニュアンスが失われたと言われている。ただ、私は録音された音楽の音はもともと自然に聞こえる音と関係無いので然るべき音圧は何かと問われると創られた音楽との相性と考える。

ストゥージズのロー・パワーは当初デヴィッド・ボウイにプロデュースさせた結果、音の迫力が落ちてイギーの暴れながら咆哮するエネルギーが伝わらなかった。エネルギーが肝の音楽の音圧を下げてクラシック的な音質を目指す意味は無い。97年のイギー・ポップ自身によるミックスは音圧が目一杯まで上げられていた。イギーの暴れっぷりと音圧が合っている。


The Stooges "Search And Destroy(Bowie Mix) "残念ながらこれは ボウイによるミックス

ネヴァーマインドはそもそもギターノイズと叫ぶボーカルの音圧を感じる音楽なのだから、音圧*が高いのはそもそも音楽に合っているというのが私の見解だ。ただ、ドラムの音量が足りないのでは無いという意見があるが、そこは頷ける部分がある。

リマスターによって調整が入ると各楽器の音量バランスを変えていなくても変わったように聞こえることがある。音はより目立たない音を消す事があるからだ。特にグランジはディストーションギターが非常に強い音なので、それ以外の音**を聞こえ難くする。リマスターで全体の音圧を上げたらドラムが目立たなくなったと感じる人がいるのだろう。

ただ、そういう人たちに言いたいのだが、音楽でリズムの音量に不満を持つ人はもっと低音が聞こえるオーディオ機器を買うべきだ。別に30万円のものを買えとは言ってない。5万円の音楽専用のウーファーを買うだけでリズムの部分が聞こえない事は大幅に減る。集合住宅で低音を出すと文句が来ると予想する場合は5万円のヘッドホンという事になるだろう。その予算が無いなら1万円の機器(ウーファーかヘッドホン)でも良いので少しでも良い音で聞こう。リズム楽器の低音が聞こえるようになればこのリマスターへの不満も大分減る筈だ。

音楽の構造について

ニルヴァーナはパンクの系統の音楽だから単純な音楽だという主張があるが、それは出鱈目だ。ネヴァーマインドは殆どのブルースロックより複雑な構造を持っている。ネヴァーマインドでは基本的に小さい音の時はリズムが遅く、大きい音の時(サビ)はリズムが速い。小さい音の後に大きい音を出すと、より大きい音に聞こえる。特に体が震えるようなディストーションギターならなおさらだ。ただ、単純にそのパターンで楽曲が作られている訳では無い。サビの前で小さい音でドラムが加速しはじめたり、大きい音を出している最中にドラムがスローダウンしたりする。いろいろな組み合わせ方で提示される強弱と加減速を感じながら聞くと面白さが判る。

個別の曲で言うとIn Bloom のサビで加速するギターのカウンターとして直後にドラムがドカカッカッと鳴りスローダウンする。この加減速こそニルヴァーナが持つノリの妙だ。ギター、ベース、ドラムの音もしっかり相互に絡む音でノリを生み出している。演奏技術の良し悪しは単純に一人の楽器の上手さで測られるものばかりでは無く、バンドが上手くギター、ドラム、ベースの音を互いに挟み込む***ことでノリを生み出す事が理解出来ればなんでこのアルバムが時代を造ったか感じられる筈だ。


Nirvana "In Bloom"

Come as You Areではギターが"Come as you are, as you were, as I want you to be"に相当するボーカルメロディを奏でる。*1


Nirvana "Come as You Are"

Stay Awayでは 〜I don't know why, Stay, Stay awayと韻を踏み続ける。*1


Nirvana "Stay away"

強弱、加減速、反復を噛み合わせて、そのギャップを際立たせたロックンロール。それがネヴァーマインドだ。

*音圧が高い事は体に浴びる音波が強くなる事でもある。ダンスミュージックの音圧が極限まで高めて制作されているのは音圧を体で感じて欲しいからでもある。ただ、音のニュアンスが減るという主張が全く分からない訳では無いが。あと、この記事で書かれている水口哲也氏が体の部分で音の響きを感じる解像度が違う事を見つけたというのは凄い発見だろう。

**ディストーションギターによって特にベースの音が聞こえづらくなる。2011年リマスターはベースの音が前より聞こえやすくなっている。

***メタルファンで言うとドラマーはドリームシアターのマイク・ポートノイ、ラッシュのニール・パートあたりの評価が高い。テクニック的には上手いのだけど、バンドとしての楽器の絡みが考え抜かれて無いため曲の推進力になってない。技術がバンドによるノリの表現にまで到達していない。

*1 Between the Grooves of Nirvana's 'Nevermind' Pop Matters

Come As You AreとStay Awayの曲解釈を抜粋、引用した。
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2016年12月30日

中年が体調を維持する方法

おことわり

ここから先に書いてあるのは私の個人的な体験に基づく健康情報です。ここに書いてある事は私が試した事ですが、私以外に当てはまるかは保障出来ません。人それぞれ健康状態が違う事を念頭に置いて下さい。私は使用するサプリメントは全て医者に報告してから使用しています。体の事なので、慎重すぎる位が最善だと考えています。サプリメントを使う前に医者に相談すべきです。国立・健康栄養研究所の健康食品の安全性・有効性データベースも副作用などのリスクや有効性確認のため使う事を強く勧めます。

おわび 

当初この記事内で論拠の不確かなサプリメントについても軽々しく言及したところがありました。内容を訂正し、お詫びします。サプリメントにおいては批判的な目で見る科学者たちの視点が重要です。このサイト等で批判的な視点を養って下さい。


中年になって体調を落とした事がある人は多いと思います。私は30代の前半に仕事で体を壊しました。その影響は一生背負って生きないといけないのですが、一度崩した体調や体型も昔に近づける努力は必要です。とはいえ、体力が落ちたことまで医者で直して貰える訳ではありません。私の場合は努力しても昔と同じにはならなかったのですが、体調悪化を軽減する事は可能でした。そのために行った事をここに記しておきます。

激務のせいで体を壊す時に有りがちなのが、ストレスのために食べ過ぎになる事です。体重が増えた時に減らすにはどうしたら良いでしょう?運動が必要です。私は体重を減らすために走ったのですが、その際にどんどん走る距離を伸ばしてしまいました。疲労を考えずに走ってしまい、却って体調を悪くしました。体調を悪くした際に、運動が出来なくなってしまい、体重も元に戻りました。疲労がある時は休息が必要ですが、その事に関して私は無知でした。

痩せるためには知識が必要です。そのために運動や休息、食事についての考え方を書いた本があります。

体脂肪コントロールトレーニング 佐々木豊


同書籍の電子版

佐々木豊氏はロシアの格闘技、サンボの全日本王者だった人です。この本では基礎代謝をどうコントロールするかが書かれています。人間の体は運動していない時でも臓器が動いたりする事でカロリーを消費しています。人間の体は疲れたり、食事のタイミングが悪かったりする*と防衛本能が脂肪を体に溜め込もうとして基礎代謝が落ちます。それを防ぐためにこの本では食事の取り方(次の食事までの時間や食べるものの種類)や、ストレッチ**(食事のタイミングが悪かったり、食べる量が少なかったりする時に、体の防衛本能が筋肉を動きにくいようにして消費エネルギー(代謝)を抑えます。ストレッチは筋肉が動くようにして代謝が下がるのを防ぎます。)を教えます。運動を行う際に、腹筋等もどういったフォームで行うべきか書いてあります。ここは重要なところで運動は正しいフォームで行うと効果が変わります。文章で書かれているフォームを考えて体の動きとすりあわせする事が重要です。ちなみに運動のフォーム***も私が常に文章で言っている”型”にあたります。


こちらの本は格闘家向けですので参考にし辛い部分があります。ただ、DVDが付いているのでストレッチ等のフォームの確認に使えます。

私は運動の際にサプリメントも摂っています。人間の体も各種の物質によって化学反応を起こします。食物で無くても、人間に必要な物質を抽出したサプリメントでも栄養を取る事は可能です。(サプリメントは補助的なものなのでご飯を全く食べない等といった行為はやってはいけません。)

サプリメントの中で一番重要なのがプロテイン****でしょう。プロテインはたんぱく質を補給するサプリメントです。たんぱく質を肉や魚で取ると大量に食べないといけないので太ってしまいますが、プロテインなら少ない量でたくさんたんぱく質を補給出来ます。朝出勤前にプロテインをとると運動で疲れにくくなりますし、運動した後にプロテインを飲むと筋肉の増える量が変わります。カロリー消費が一番多い有酸素運動は、息が切れない程度に歩くことや走ることです。ただ、疲労しているのに運動したら体調が悪くなります。疲労を感じたら走るのは止めましょう。人間は疲労や代謝の変化を感じる事が可能です。感じ取ってそれに応じた運動量にする事が必要です。


プロテイン

走る際に私はアシックス社のGT2000シリーズを履いています。このシューズはアメリカでも非常に人気のあるランニングシューズですが、日本ではその事は余り知られていません。ミズノのウェーブライダー等と比べても履きつぶすまで時間がかかります。このシューズでもう一つお勧めの点としてスリム、ワイド、スーパーワイドモデルの存在があります。靴は足の形と合っているほうが走りやすいです。靴屋で是非ランニングシューズのスリム、もしくはワイド、スーパーワイドモデルを試して履きしてみて、より足の形に合う靴を選ぶようにして下さい。


GT2000

その他のサプリメントで私が飲んでいるのはBCAA(バリンロイシンイソロイシンを組み合わせたもの)とイチョウ葉エキスブルーベリーエキスとなります。ブルーベリーエキスとイチョウ葉エキスは止めましたBCAAはタンパク質を作る効果以外にも疲労を軽減する効果があります。私の場合は運動する前にBCAAを飲むと*****疲労度が変わりました。

これらの本を念頭に置いて生活したところ、体重は5キロ減った程度なのですが、体質のほうが明らかに変わりました。代謝が上がり、体内時計******がより機能するようになりました。体もより筋肉質になりました。こういったノウハウは重要なのですが、医療情報では無いので知られてないと思います。医者に治療を受けるほどでは無いけど、不健康だと感じたり、体力の低下を感じたりする方は医者や栄養士に相談のうえ、本を読みながら運動を(必要なサプリメントを加えて)試してみると良いのではないでしょうか。

*人間の体は食事の間隔が空きすぎると代謝が落ちます。フリオ・フランコは食事を細かく分けて何回も取るようにしていましたが、これは代謝を下げないために行っていたことです。昼夜逆転など不規則な生活をする事でも代謝は落ちます。

**ストレッチには腰痛を予防する効果もあります。

***筋肉には可動範囲があり、動かし方が正しくないと期待した筋肉がつきません。エクササイズの際にフォームを確認する事は勿論ですが、鍛える箇所の筋肉を触って収縮しているか確認しましょう。

****プロテインには種類があり、ホエイプロテインは乳糖に耐性が無いと下痢になるそうです。その場合はソイプロテインを選びましょう。大豆なので乳糖に耐性が無くても大丈夫です。

*****ただ、本を参考にしてみようと思っている人に言いたいのですが、疲労感が減るからと言って、サプリメントを使って仕事でより無理をしてはいけません

******朝決まった時間に起きて、夜決まった時間に寝る。このような規則正しい生活をすると代謝が活発化します。
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2016年04月26日

音楽を聞くときにどうやって良し悪しを判断するべきか

音楽は無意識でも面白く感じられるように作られている。しかし、音楽は芸能だ。芸がどうやって人を楽しませているかについては理屈がある。音楽の要素を理屈で切り分けて聞いてみると、より面白さが感じられる。この文章ではリズムミュージックを聞く際のノウハウを、音楽理論そのものではなく理論を元に簡単な言葉で書いた。私が音楽評論界隈を嫌い(もちろん全員ではない)な理由は音楽理論が判っていても、それを客に説明する人間が余りにいない。その*当事者意識の無さだ。

この文章では音楽の理屈を説明するのと同時にロックの面白さが判るが、ヒップホップの面白さが判らない人に聞き方を説明する。何故説明するかというと、現代の音楽はヒップホップが判れば、より深く理解できるからだ。ここで説明された理屈を、ヒップホップを聞きながら(YouTubeではじめるのも良い)反芻して欲しい。理解が深まるだろう。聞き慣れが必要なので、理屈を振り返りながらしつこくチャレンジして欲しい。もう一つヒップホップを勧める理由は、新しいものを理解するのは何歳になっても面白いし興奮するからだ。昔ヒップホップに挑戦して面白さが判らなかった人も再度挑戦して欲しい。気に入る可能性が増えるように、なるべくさまざまな種類のヒップホップを紹介した。

@まずは歌う事から考えてみよう。歌のうまさに関する指標を挙げる。

・声量、(歌う際の声の大きさ)、声域(高い音、低い音がどこまで出るか)の幅は音楽マニアで無くても認識しやすい。

・情感は一般の人でも認識しやすい。情感とは歌にのった感情で、情感を表現することに焦点を置いている歌手も多い。ただ、年配の方に情感表現の良し悪しだけで歌を評価する人がいる。しかし、それは芸に対する固定的な見方だ。

ロックファンがヒップホップも聞けるように挑戦する際は、自身の感情に近い音楽のほうが理解しやすい。音楽の理屈はもちろん大事だけれど、聞く人間の感情に寄り添う音楽を私たちは知らず知らずのうちに選択している。自分がロックで好きだったジャンルの情感に近いものを選ぶ手は、新しいジャンルを好きになるきっかけとして有効だ。


Lady Sovereign ”So Human”
ヒップホップのサブジャンルにグライムがある。グライムのラッパーであるLady Sovereignはロックファンにも判りやすい曲を作っている。パンクだったら大体の場合怒りが情感となるが、この曲はUKパンクを思い出す。


Flo Rida ft. Robin Thicke & Verdine White "I Don’t Like It, I Love It"
ヒップホップにおいてギャングタラップの”俺たちここにあり”(暴走族の自慢と同じ)みたいなメッセージに辟易する人は多いと考えている。しかし、ヒップホップも***初期はブロックパーティにおける****ダンスミュージックの意味合いが、より大きかった。楽しいという情感もヒップホップには勿論ある。

・人にはそれぞれの声質がある。そもそも人の声の基調となる声域はそれぞれ違う。バリトンの人もいればテノールの人もいる。声を歌っていると考えずに**楽器として考える必要がある。例えば深みのある声という説明の仕方もある。バイオリンの響きに優劣を感じるように、声の響きのどこに優れた表現があるか考えると良い。


Mark Ronson "Feel Right ft. Mystikal"
ミスティカルのラップは爆発するエネルギーの響きがこめられている。ラップのエネルギーを感じて欲しい。

A次にリズムについて考えてみよう。どうやってノリが生まれるのか?

・歌う際の声が一番大きくなる瞬間をどのタイミングに配置するかは歌手のリズム感が問われるところだ。声が一番大きくなる瞬間をリズムと上手く関連するように配置すればそこでノリが生まれる。

例を挙げると、ドラムが鳴っている瞬間は歌わず、ドラムが鳴ってない時に歌う(もしくはラップする)と、歌(ラップ)がドラムに挟み込まれることにより、ノリが生まれる。ラップではこの技法は多用される。歌でもラップでも、声が大きくなる瞬間がドラムの音とどう関連しているか考えて聞こう。リズムミュージックの聞こえ方が変わる。

この挟み込む技法はボクシングにおけるカウンターやお笑いにおけるつっこみのタイミングに近いものがある。反射神経を使ってタイミングで相手に合わせて打ち返すことが共通だ。この*****カウンターの感覚は重要だ。それぞれの楽器がどのように相互作用しているかを考えると、ノリをより把握できる。


Eric B. & Rakim "Casualties Of War"
Rakimがリズムに対し、どのようにカウンターとしてラップしているか注目して欲しい。


Destiny's Child "Bootylicious"
デスティニーズ・チャイルド時代のビヨンセがドラムやリズムギターにどう歌ってカウンターしているか聞いて欲しい。この曲もお勧め。


Al Jarreau "Roof Garden"
ジャズにおけるスキャットはラップで無いがリズムを楽しめる歌唱法だ。

・弱い音に強い音を挟み込む(シンコペーション)とそのカウンターの感覚でノリが生まれる。

・リズムをずらしていることを捉えよう。ドラムの音が等間隔でもノリは生まれるが、例えば”ドン、半拍無音、タッ、タッ、タッ”と配置すると、半拍無音のズレのおかげでリズムのスピード感が変わる。このズレをどこに置くかで******リズムがつんのめったように聞こえたり加速したように聞こえたりする。リズムのスピード感がどう作用しているか理解して、その上で歌唱やラップ、楽器演奏がどうリズムに対してカウンターしているかと考えながら聞くとノリの理解が深まる。


Parliament Funkadelic "Give Up The Funk"
ファンクを経由することでヒップホップが理解可能になった人間は私を含め一定数いる。ファンクが判らない人はメロディを中心に曲の理解をするので、メロディ、サビ、間奏、メロディ、サビという構成を逸脱すると、どうやって捉えるかが判らなくなる。ただ、ノリへの理解を深めて、リズムの変化を楽しむ聞き方ができればヒップホップを殆ど理解したようなものだ。つんのめった感じや加速を味わって欲しい。


Destiny's Child "Say My Name"
鈴木哲章の説明に基づくとデスティニーズ・チャイルドの曲は、歌唱がリズムのスピードを追っかけたり、逆にリズムが歌唱のスピードを追っかけたりするところが斬新だ。この曲はそこが判りやすい。単純に斬新さを追求する点で負けたから、ロックがヒップホップやR&Bに売上で負けていった。

・ラップでは韻を踏むことで、その言葉の響きがリズム感を産む。同じ響きの言葉を繰り返す(反復)とリズムを刻んでいるように聞こえる。それを踏まえラップをリズム楽器として理解することで、ドラムやベースに対してどうカウンターしているか捉えてみると面白い。


HOW TO RAP 104人のラッパーが教えるラップの神髄
実際に韻を踏む手法についてはこの本に書いてある。

B次にメロディや楽曲構成について考えてみよう。

・良いリズムミュージックはリズムのノリがメロディに骨格を与えてメロディの形を美として理解出来るようにし、勢いを与えている。

・楽曲の形を理解しよう。邦楽は昔はAメロ、Bメロ、サビ、間奏、Aメロ、Bメロ、サビ等といった順序の形式に則った曲が大半だった。大半が同じ型なので理解しやすいが、知らず知らずのうちに形式を飽きている可能性がある。この曲はサビからはじまっているなどと形式を認識すれば、違いを楽しめるようになる。

以上音楽を聞く際にどういった理解をすれば良いのか理屈を開陳した。

*ここで批判しているのは音楽評論家についてなので、他のジャンルの評論界隈の方は誤解無きよう。(参考にしてくれるなら、それはそれで嬉しいし、良い事ですが。)ロッキング・オンに関しては無内容なのだから、他の雑誌と比較しなくても馬鹿馬鹿しいことは判る。高校2年の頃には既に馬鹿にしていた。ただ、大学1年目まではミュージシャンのインタビューを読むためにしょうがなく買っていた。しかし、ロッキング・オンではインタビューアーが勝手に妄想でミュージシャンの性格を決めつけて、それに基づいて質問するので、まともな自前のインタビューも殆ど無い(海外のインタビューを買い付けたものは違う)。ロッキング・オンは酷さが判りやすいと考えているので例に挙げているが、他の音楽誌も(例外はあるが)良くは思っていない。ロッキング・オンを批判するのは、いまだにあの雑誌を弁護する大人がいるのが判ったからだ。そんな人間は文章の中身を気にしていないと世間に表明しているようなもんだ。

**歌をメロディを奏でる楽器として捉える視点が必要だ。同時にリズムを奏でる楽器として捉える視点も必要だ。歌と同様にラップもリズム楽器としてだけでなく、メロディ楽器の視点から捉えることが可能だ。

***映画ワイルド・スタイルやビート・ストリートでは初期の雰囲気が味わえる。

Wild Style Trailer

****

Silento "Watch Me (Whip/Nae Nae)"
ヒップホップにはダンスを人に教える側面がある。この曲のビデオのように。

*****いろいろな音をカウンターとして感じてみよう。高い音に対して低い音、リズムの速さに対して遅さ、大きな音に対して小さな音・・・・

******アメリカ人に尤も真剣に聞かれている(ノヴェルティ・ソングを除く)日本人ミュージシャンは誰か?と聞かれると私が知っている範囲ではDJ Krushになる。彼のインタビューはドラムの配置のズレこそがノリを産み出すことを説明している。彼の音楽はトリップ・ホップと呼ばれるもので内省的な音楽であることが通常のヒップホップと違うところだ。内省的な音楽が好きな人もトリップ・ホップを通じてヒップホップに挑戦して欲しいと考えている。
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2016年03月17日

電子書籍が読書に対する考え方を変えたこと その3

Kindleで安い雑誌を大量に買い込んだが酷いものが多かった

私は殆ど雑誌を買わない。理由は嵩張るのが大きい。次に書いてある内容が薄いことが多い。私が本に求めることは、まずそのジャンルで使える*考え方が書いてあるか。2番目にはそのジャンルで使える知識が網羅されているかだ。雑誌は一般的に読み捨てみたいなかたちで消費される。その消費形態に意味が無いとは思ってないし、雑誌連載が纏められた本を買うこともある。だけど、雑誌自体は網羅性が低いので私個人の消費スタイルとは全く合わない。(音楽誌を例にすると私は一時期のBMRを持っているだけで、後は全部ブックオフで売り払った。他にもっと部屋に残したいものがあるからだ。)

雑誌は論者やライターのショーケースの機能がある。昔は雑誌も儲かったけれども、今は連載を抱えて単行本を出すために続けているものが多い。Amazonを含め電子書籍のストアでは、一部の雑誌のバックナンバーを108円で売っている。(探すにはKindle本の雑誌を価格の安い順に並べれば良い。経験則で書くと、月末近くにセールの対象となる雑誌が増えている。そして、月初めに元の値段に戻っている。)こういった機会こそ、面白い論者やライターを探し出すための試し買いの機会だと私は考えた。普段買わない雑誌をまとめ買いしたのだが、結果は何故出版不況か判った。雑誌の数を出せば良い訳ではない。

最初は買って良かった雑誌から紹介する。


Wired

Wiredは未来のテクノロジーについての雑誌だ。この手の未来の予測をする雑誌は、昔は他にもあった。今はこのWiredになる。勿論未来の予測なので予測が当たらない事は一杯あるし、実現以前にうさんくさい詐欺みたいなものを持ち上げてはないかと疑念を抱く事もある。しかし、未来の予測を行うのには知性が必要なので、貴重な雑誌だ。今は不況だから暗い未来を想像する人が多い。しかし、私はテクノロジーのブレイクスルーによる明るい未来の可能性を全く検討しないのも、無責任な話だと考えている。


Wedge

WedgeはJR東海グループの出版会社による総合情報紙。優れている点は、経済に関して経営的な見方をしない点だ。経済雑誌には、一つの企業の経営方針を社長に語らせて記事にしているものが多い。しかし、会社経営は経営学なので経済とごっちゃにするのは良くない。(日本ではそういった事をするメディアが一杯ある。) 経済誌にありがちなところに陥らず、技術動向と絡む経済の流れ(例:Makersや遺伝子ビジネス)を載せることができている。ライターや論者もデータと経済理論を持ち出して論じている。足を使ってリサーチしたレポートも載っている。真っ当な雑誌の作り方だ。

ダメな雑誌


Hivi

AV機器の紹介がメインの雑誌だが、宣伝費によってどれが優れているかを決めている感じで興味が湧かない。感動度で有名な麻倉怜士も寄稿している位なので、相対的にどの機器が優れているかの解説に期待出来ない。ネットでは口コミによるヘッドホンブームがあり、実際にどのAV機器が画質や音質で優れているのかが語られている。更にはAV Watchのようなネット媒体もあるのでこの雑誌の存在意義が判らない。


週刊アスキー

PC雑誌だけれど、これもPC Watchを観てれば必要無い。PC関連ニュースはPCを持っている人が対象で、ネットと親和性が高い。それに対して週刊アスキーはネットニュースに速報では負けるし、月刊誌のように余り深く追及している訳ではない。それを考えると、この雑誌の存在意義は薄い。メーカー製パソコンを買う人がこの雑誌を買うのかな。私の場合、パソコンを買う時は細かいスペックまで決めたいから、BTOパソコンを買う。私が読者層ではないだけかもしれない。


GQ

高級ファッション品の宣伝雑誌だけれども、何故高級品が良いのか殆ど書かれてない。(ブランドの歴史や、写真を見れば判るデザインを言葉で説明している。それより使い心地やどう役に立つか書くべき)高級品のデザインを見せるのが重要だから、写真が良ければという考え方なのか。これを読んで高級品が欲しくなる人がいるのか?カニエ・ウエストやファレル・ウイリアムスを出しても、音楽の話が殆どない。


メンズクラブ

男性向けファッション雑誌だけれども、TVでやっているファッションチェックみたいな代物を雑誌に載せている。街を歩いている素人の恰好の感想が書いてある。TVにもある企画だ。私にとっては金を払う程のことではない。


Tokyo Walker, Yokohama Walker等各種 Walker系雑誌

トラベルガイドの一部分を雑誌にした内容だ。地域の小さな会社が宣伝費を落としているのかもしれないが、これを買うなら普通にトラベルガイドを買った方が良い。

まとめ

私にはネットでさまざまなものが探せる時代に、商品の写真に無内容か薄い解説が付いてれば大丈夫だと思っている姿勢が理解できない。カタログが雑誌の役割だった時代もあったから、こういった雑誌が生き残っているのだろう。しかし、考え方か知識を与えてくれない書籍は個人的には価値が無い。(私以外の人には写真など、別の価値があるのかもしれないが)とはいえ、108円なら一つの連載や特集のために買うこともできる訳なので、試し買いをして判断して欲しいとは考えている。そして、セールを使って自分の興味の外にある雑誌を読んだ後に、改めて見つけた論者やライターを吟味して彼らの書いた本を探しだして欲しい。



Kindle Fireタブレットの感想



AmazonはKindle Fireというタブレットを、クーポンコードを入力したプライム会員に5000円で売っている。Kindle FireにAmazonプライムビデオをWifi経由でダウンロードして、外で見ることが可能なのでウォークマンのビデオ版として買うのが良い。勿論Kindle本やAmazonプライムミュージックもKidle Fireで外に持ち出せる。

欠点はKindle本を分類できないところだ。Kindle本を大量に持っていると雑誌のみ、小説のみ、漫画のみといった絞り込みをして本を探したくなるのだが、そんな基本機能すらKindle Fireには無い。(Kindle for PCも同様)

もう一つの欠点はKindle Fireには月1冊無料で本をレンタルできる機能(Kindleオーナー ライブラリー)があるが、本とも呼べない代物が並んでいる。いわゆる自己啓発ものやアドバイスものだ。

スティーブン・R・コヴィー、デール カーネギー、苫米地英人、高城剛、中谷彰宏。この人たちは知識や学問を教えない。アドバイスをしようとしたり、判ってないものを称揚したり、煽りで人をコントロールしようとしている。彼らは出鱈目だ。こんな代物読むなら、漫画の一巻目をレンタルしたほうが良い。まずはあからさまに駄目なものを排除していくことが、kindleオーナー ライブラリーを使う際に必要だ。



*私はなにか人に勧める際にはどこが面白いのか、何が役に立つのか、どういった考え方が良いのかは、はっきりさせる。具体的に人生に役に立たない教養やエンターテイメントでも意義はある。しかし、具体的な面白さや利用価値や考え方を紹介するほうが、私の考え方にもっと興味を持ってもらえるからだ。良く自分の制作物を買い支えろという人を見るが、そんなことより具体的にどう面白いか、どう役に立つか書いた方が興味を持ってもらえるだろう。あと時々自分は選ばれし者だから、お金を一杯貰って当然で、一般人が貧乏なのはお前らのせいとかいうノリの製作者やパフォーマーがいる。だが、一般人が貧乏になるとあらゆる製作者やパフォーマーが損になるし、一般人を敵に廻して売り上げの減少以外になにがしたいのか私にはわからない。

私は安い物を買って趣味を広げたほうが良いとか、すぐに役に立つ考え方や知識のためにセールを使って電子書籍を読んで欲しいと書いている。その理由は、自分の持っている考え方や知識や趣味の幅を広げた時に、人間は一番お金を使うと考えているからだ。電子書籍だけだと全部の教養をカバー出来ないとか、書店を支えなきゃとか、そういう話を無視している訳ではない。とにかく私の文を読んだ人が考え方の型を作って、それを本で洗練させる際のきっかけ作りのために書いている。その結果として趣味や興味が拡大し、お金を使うはずだ。私が製作者やパフォーマーにお金を落とすのが嫌いな訳では無い。
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2016年02月17日

電子書籍が読書に対する考え方を変えたこと その2

”思考の「型」を身につけよう”の次にどんな本を読めば良いか?お勧めするのは学問の入り口となる本だ。学問を習う際にどのジャンルにも入門書がある。入門書はジャンルの知識が無くても読めたり、ジャンルに興味を持ってもらうために読み物として面白く書いていたり、ジャンル全体の見取り図だったり、ジャンルにおける思考の「型」が書かれたりする場合が多い。これらのおかげで一夜漬けレベルの学問の会話ができるようになる。入り口*レベルの知識なので薄っぺらいが、ニュースで学問の用語が出たときに捉え方が変わっている筈だ。例えばこんな本が良いだろう。


経済学を学ぶ

著者の岩田規久男氏は日本銀行副総裁で、日本の経済政策を司る一人だ。彼が書いた本は経済学の入り口となり、経済学の基礎的な考え方を型として与えてくれる。


はじめての言語学

著者の黒田龍之助氏は東京工業大学や明治大学で助教授を勤めた言語学者だ。この本で言語学は言葉の意味では無く、言語の音を考えていく学問であると説明している。個人の言語に対する思い付きでは無く、実際に喋られている言語が学問の対象であると説明している。

電子書籍のセール期間を使って入門書を読むのはお勧めだ。自分がスペシャリストと認識する人でも、思わぬ形で専門外の学問の思考が応用できたりするので(学者の思考プロセス自体が参考になりえる)回り道では無い。更に言えば物の売り買いは経済学**と関係しているし、言葉を使うのは言語学なので、これらの本を読む意味はある。

逆に役に立たないものの話をしよう。今ネットでは人生(仕事、恋愛、資産形成、金融等)のアドバイス(プランナー、アナリストなども同類)をしようとする人間が大勢いる。職業にアドバイザーと書いてあったらまず警戒するべき。

何故警戒が必要かというと、読むだけで食えるほど金が稼げるようになる仕事のノウハウがネット上に存在しないのと同じ理由だ。アドバイスだけで稼げたり恋愛で有利になったりするなら、そのノウハウは全員が真似して価値が暴落する。Amazonせどりみたいなもので、一瞬で仕事レベルの金稼ぎは出来なくなる。そのような人間は知識や学問の入り口を意識させずに、アドバイスで他人の人生を左右して利益を得ようとしている。しかし、助言を与えた人間に損害を与えても失敗の責任は取らないだろう。(したがって私はノイズとして無視している)

結局は地道に勉強する(もしくは仕事で上達する)ことでしか事態は良くならない。興味を持てる学問を見つけたなら入門書を卒業して深く追求すべき。(その学問がものの考え方に役に立つのを超えて、職業になるかどうかというレベルの話だと勉強時間に見合うかといった打算は必要。)そこには面白くない勉強もあるだろうけれども逆に掘り進んだからこそ見える面白さも有る筈だ。

次回はKindleで大量に100円雑誌を買い込んだけど、酷いものが多いのでぶっ叩くのと、5000円の Kindle fireタブレットの使い心地を紹介します。

*私がブログに書いた音楽履歴も、リズムミュージックの聞き方の入り口となる文を意識的に書いている。具体的にどう聞けば良いか、(ベースが聞こえるようにする)気づかない人は判らない事を並べてある。ここらへんがエンターテイメントを楽しめるかどうかの分かれ目だったりするのだけれど。そのようなことを書けないし(恐るべきことに判ってない人間もいそうだ。)、書かない音楽評論家が多い。私は人間判らなくても喋ったほうが良いと書いたが、そんな音楽評論家には自分の仕事だからもっと考えろよとしか思えない。もしエリート意識でそんなのリスナーが自分で見つけ出せとでも思っているとしたらそれも最悪。それはせいぜいマニアがやることで、音楽評論家は専門で金もらっているのだから教えてあげるのが仕事だろ。

**私は経済学部卒なので、入り口を卒業した人向けのお勧めの経済本を挙げておく。竹森俊平氏の著作は、経済学に興味が無い人は判りづらい世界各国の中央銀行がどういった理屈で動いているかや、経済学者が実際の経済の動きから理論を組み立てているところが理解できる。この世界各国が重要で日本に当てはめてみたらどうかが考えられる。(勿論そのまま当てはめられるわけでは無い)アジア通貨危機ギリシャ経済危機など実際の経済危機が出てきたりするのでニュースを見ている人は反芻しながら楽しめる。

そして私が現在の日本人にとって、もっとも重要だと考える経済本がある。ノーベル賞学者のポール・クルーグマンによって書かれた、”クルーグマン教授の経済学入門”だ。この本は日本の経済政策(アベノミクス)に影響を与えている。(ちなみに入門とは書いてあるが、私は経済学で最初に読む本では無いと考えている。”経済学を学ぶ”等を先に読んで欲しい)重要であるだけでなく、私にとって経済学で一番面白い本だ。



1997年―世界を変えた金融危機


逆流するグローバリズム ギリシャ崩壊、揺らぐ世界秩序


クルーグマン教授の経済学入門
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2016年02月03日

電子書籍が読書に対する考え方を変えたこと その1

以前は本を買う際にブックオフやAmazonで紙の本を買ったりしていたのだが、電子書籍のおかげで消費傾向が変わったのでそれについて書きたい。実は電子書籍を買うようになる前にも、電子書籍をガジェットで読むことはあった。Palm社のPDAのm100が2001年12月から4900円で安売りされていた時に買ったが、使い道を余り考えてなかった。しかし青空文庫*のおかげでm100は読書リーダーとして機能した。日本の古典文学を空き時間に読んでいた。

青空文庫以外の電子書籍を本格的に買うのは、2015年1月のKindle for PCの提供開始まで待たなければならなかった。当初は青空文庫や1巻のみ無料の漫画をダウンロードしていた。その際に電子書籍のセール値引きを見つけた際に、価格に惹かれて次第に凄い勢いで本を買うようになった。電子書籍の値引きに関しては情報サイトを使うのとAmazonのほしい物リストに追加して値下がりした商品を絞込みで探すのを併用するのが良い。電子書籍の値引きは、今のところ50%割引または50%ポイント還元が割引率の上限の場合が多い。(角川はもっと高い割引率の場合がある)

個人的な話をすると私の部屋は既にゲーム、本、ブルーレイ、DVD等で埋まっているので、なにかを購入する際にはなにかを売却するか捨てるかしなければいけない。電子書籍やSteamは部屋を占拠しないので非常に買いやすい。そこで各種書籍の著者に言いたいのは、なるべく多くの書籍を電子化して欲しいと言うことだ。電子書籍に買い替え可能であれば私は本を古本屋に売る。空いた場所には別のものを買う。いろいろなところでお金が動いて悪いことは殆ど無いと考えている。

本が安く買えるとなったら、なにをするかというと自分の守備範囲に無い本を買うことだ。つまり良し悪しを推測して本を買う事になる。そうなると書評が必要だ。私が昔から参考にしている一人は山形浩生氏だ。彼はネットで様々な活動をしているので、ネット歴の長い多くの人は彼の名前は知ってるだろう。彼はいろんなジャンルの本を書評しているので、何から読めば良いのか判らない人もいるだろうけど、私は以下の本を最初に読むのを勧めたい。


思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

著者は飯田泰之。彼は明治大学経済学部の准教授をしているけれど、この本は経済学ではなく物事を考える際の方法論を述べている。物の考え方というと凄いことのように思えるが、**人に生き方を啓蒙している本では無い。演繹法と帰納法の違い、因果と相関の違いなど物事を考える際の整理の仕方や手順(要は”思考の型”)が書いてある。物事を判断する際の基準を作り出す方法がこの本で示されているだけで、思想の強制は無い。誰が読んでも使える事を書いてある。

今のネットでは所謂***無敵モードを使っている人間がいる。見解が違う時にひたすら持論を強硬に述べたり、多数で囲んで罵声に等しい攻撃的な言葉を使えば相手が折れると思っている人間のことだ。論争好きの人間にありがちだ。強硬と言ってもいろいろある。ただ単に議論で折れないのもあるし、討論のための技術(弁護士用等)を使用して負けない事を目指せば、負けてないフリは誰でも出来る。でもそれで人間として何か得るものはあるのだろうか?指摘を無視するとか自分の考え方を補強するだけの議論で良いのだろうか?

私が勧めるのは相手と接点が見つからない時に相手の語っている事を思考の型から考え、共感できる部分を見出して(無いなら探してみる)そこから持論に共感してもらえる部分を導き出す。思考の型を持っていれば議論を整理出来るので、自分の考え方や相手の考え方に修正したほうが良い部分も見つかる。そういう形にすれば、たとえ議論に全面的な同意が無くとも(完全にすれ違いでも)問題点は整理出来るし、議論を見ている人間にもなにか感じるものを与えられる可能性が残る。

次回は****型を身に着けた後にどういった電子書籍の探し方をすれば良いのかを書きます。

*私はTPPに全面的に反対する人間では無いがTPPで行われる著作権保護期間の延長は完全に間違っている。青空文庫は経済効果を生まないというのも間違いだ。青空文庫のおかげで私はPDAの活用により興味を持ったので各種PDAを買っているし、(PDA及びタブレット機種 2004年 AH-K3001V 2006年 W-ZERO3 [es] 2010年 HYBRID W-ZERO3 2012年 Nexus 7を買っている)青空文庫がスマホで今大きなビジネスになろうとしている電子書籍の導線になっているのも間違い無いからだ。更に言えば著作権フリーの作品が増える事で大昔の作品との類似性を気にしないて新たな作品を創造する自由が生まれる。2016年年始には谷崎潤一郎江戸川乱歩という映像化作品も多い作家の著作権が切れた。この二人は現代の日本の作家達にインスピレーションを与えている事は間違い無い。その作品が著作権から解放される事による新世代の作家の成果もこれから出てくる筈で、それが私は楽しみだ。

**所謂自己啓発本では無い。

***無敵モードの人間については各種特徴がある。私は詳しくなくてもいろんな事を考えて喋ったほうが人間にとっては良いし、限度はあるが間違って恥をかくのも良いとは思っている。(恥をかきたくないのは逆にマズいとすら思っている)、無敵モードはそもそも恥を一切かかないように他人を威圧するネットでは成立し易いやり方だが、恥を認識出来なくしてしまう点が駄目だと言える。あと無敵モードを使う人間は違う立場や考えの人を賞賛して表現することが少ない。同じ部類の人間とは馴れ合ったり褒めあったりはするけど。

****型を得るために他の本でお勧めのものを挙げておく。(主に山形氏が書評、または翻訳したものから選んでいる)


ダメな議論


ウンコな議論


「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ


もうダマされないための「科学」講義
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2015年11月05日

Amazonプライムビデオについて

Amazonが固定料金でのネットビデオ見放題サービスのAmazonプライムビデオを9月に開始しました。加入したので、どういったものか紹介したいと思います。

Amazonプライムは年会費3900円です。最初の1か月は無料体験期間となります。ラインナップは下記リンク先で確認して下さい。私は映画を中心に見ていますが、やはりウリはアメリカのTVドラマですのでそれも見ようと思っています。(アメリカでは最早TVドラマのほうが映画より巷の評判になる場合が多いです。映画の本場なのに。)



年会費3900円というところがNetflixやHuluに比べて有利な点です。Netflixは低解像度(SD)が月650円で高解像度(HD)は月950円です。Huluは月933円からです。Amazonプライムビデオで言えば、月に4本見れば100円レンタルDVDより安いです。

個人的にAmazonプライムビデオが映画の見方を変えると思った点は、Wi-Fi環境で映画をスマホにダウンロード出来ることです。これは映画の視聴のスタイルを根本的に変える可能性があります。夜眠る前にWi-Fiでスマホにダウンロードするように設定すれば、昼間にダウンロードした映画を電車の中やレストランで料理が来るまでの間に観る事が可能になったのです。スマホは普及台数が大きいので、サービスが普及すればもっと大きな変化になりえます。ウォークマンが音楽の消費の仕方を変化させたようになる可能性があるでしょう。

ちなみにスマホに入れる映画はTPOを考えたほうが良さそうです。残酷描写や性描写がある映画は電車で見る訳にはいかないでしょう。



Amazonは上の画像のようなTVに繋ぐとAmazonプライムビデオやNetflix、Huluが見られるFire TV Stickという機器も販売しています。テレビのHDMIスロットにFire TV Stickを差し込んでWi-Fiの設定をすれば、Amazonプライムビデオがテレビで見られます。あとプライムビデオは映画等を途中まで見た場合中断した場所を記憶してくれます。スマホでダウンロードした映画を外出先で途中まで見た後に、家でPCやFire TV Stickを差し込んだTVでその時間から再開出来ます。

アメリカは土地が広いのでケーブルテレビを契約するのが普通なのですが、多くの人がケーブルテレビを止めて、こういった月1000円程度の安いサービスに移行しているみたいですね。日本でも利点が理解されれば十分に普及するチャンスがあると思います。
posted by T3B at 03:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月08日

CinemascapeのPOV未踏ホラー −あなたの知らない傑作− その2に関する解説

未踏ホラー −あなたの知らない傑作− その2

上記リンクのCinemascapeのPOVの解説をここで行います。

ホラー映画を600本以上見たうえで感じた事とは・・・

ホラーというものは昔は精神的恐怖を重視する寓話ホラーが有り、それから肉体的苦痛を表現するなホラーに移行していったのは前回説明した通りですが、様々な形で昔の寓話的ホラーへの揺り戻しが謀られます。トビー・フーパーの諸作等は、まさに怪奇映画をアップデートしたホラー映画です。ただ、それ故に商業的に常に恵まれたとは言えなかった。とはいえ常に精神世界を反映し、怪奇映画の伝統を取り入れようとする新世代の作家は存在します。日本だとそれは黒沢清になるのでしょう。今回は怪奇映画とホラー映画の狭間に生まれたという印象が強い映画を多く選びました。






posted by T3B at 03:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月21日

”インターネットの劣化” 記事への反応について

この記事の続きを書こうと思ってなかったのだけれど、続きを書こうと考えたのはYahooニュースの国際欄のところにTEDのプレゼンテーションが出てくるようになったからです。TEDは結構面白いプレゼンテーションがあり(酷いものやたいしたこと無いものも一杯ある。)これはYahooニュースを変えていくメッセージかなと感じました。

しかしRecord ChinaもFOCUS-ASIA(旧Xinhua.jp)もYahooニュースにまだ残っているし、それでバランスを取っていると思われていたらそれは違うと考えています。別にRecord ChinaやFOCUS-ASIAは右でも左でも保守でもリベラルでもなく、ただのマッチポンプの煽りメディアなので残す価値が無いからです。これらのメディアはなにを残してなにを変えていくかというような、保守と改革の相克に関する視点は提供してないし。

孫氏がインタビューを受けていて差別について語っているのを読んで、これもある種のアドバルーンなのかなと思ったのも今回わざわざ続きを書いた理由です。孫氏がここを見る可能性は殆ど無いのだろうけれども、実際前回の記事は意外な人に一杯見られていたという事があるので書きます。孫氏は”俺は小学生、中学生の時に自殺したいぐらい悩んだんだ。本気で自殺しようかと思ったぐらい悩んだ。それぐらい差別、人間に対する差別というのは、つらいものがあるのよ。”という事なら、なおさらRecord ChinaやFOCUS-ASIAを放置してはいけないのではと考えています。他の人が放置によって同じ被害をうけていると考えて下さい。

私は日本人なので孫氏が100億円を大震災の時に寄付したのは素晴らしいなと思ったし、後継者に100億円を与えるのも素晴らしいと思うのですけれども、ソフトバンク社員や携帯電話の売り子さん(厳しい待遇だと聞いています)に儲けを給料という形で還元すると、孫氏の味方がもっと増えるのではと思いました。韓国名で名を成す事より、もっと実感のこもった感謝がかえってくると思います。

勿論NiftyやBiglobe等も煽りサイトを使うのを止めるべきですね。シェアが小さいから許される話ではない。もう一つの煽りサイトのサーチナの親会社のSBIの北尾吉孝氏にも、誰か話を聞きに行ったほうが良いのではないですかね。

最後にTEDのプレゼンテーションを一つ紹介したいと思います。問題を考えるだけではなく。いろいろ振り返る時間も人間には必要と考えています。孫氏が見てくれると嬉しいです。

 
ピコ・アイヤー:「故郷とは何か」


恰好つけて終わりたく無いのでTEDをおちょくったプレゼンテーションも紹介します。


How to sound smart in your TEDx Talk | Will Stephen (日本語字幕が表示されない場合は設定から表示して下さい。)

ご覧頂き有難う御座いました。

(前回記事を書いた後いろいろ著名な方からの反応が出てきました。インターネットなので誰でも見る可能性はあるのだなというのは痛感したけれど、私は当初は反応に気づきませんでした。(反応があるとすら思ってなかった)当時はRhythm Nationみたいなサイトが消えて、Record Chinaみたいなマッチポンプのゴミが浸食してきました。日本のTwitter界隈では元は趣味関連の人間が運動家になって、それがひたすら暴走するアホな展開になんじゃこりゃと思ったというのが正直なところでした。

著名な方々からの反応ですが、私やブログが名指しならそれに対して反応すべきと考えています。そうでも無いので(私に対する共感のメッセージを投げかけてくれている(ですよね?)のは嬉しいです)そこについては省かせて頂きます。私がここに書いているものがある意味返事です。私に直接メッセージがある場合は記事にコメントでもして下さい。(Twitterもやっています))


追記: Yahooニュースの問題は解決の方向に向かっているようです。関係者に敬意を表します。
posted by T3B at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | インターネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月19日

音楽履歴 その5

ロックを追い落として、ヒップホップは完全に人気面で1番手の音楽になった。それは新たなリズムの発明のおかげだが、もう一つの側面があった。ヒップホップはアメリカのギャング文化との関わりがある場合が多い。(そうでないものも勿論ある。)ロックもそういった面があるのだけれど、若い頃の乱暴な気分を満たしてくれる音楽という側面がヒップホップには有る。有名なラッパーはギャング出身の強面で、人を脅迫することや、違法薬物売買、銃を含めた暴力をラップすると、ロックンローラーより悪いから魅力的だという解釈が成立した。勿論そういった側面はエンターテイメントなので非常に誇張されているのだけれど、それを真にうけてギャングに入会したり薬物に関わる人間も現れた。

Jay-Z "Empire State Of Mind"
バッドアティトゥード(悪ぶる)やバッドアスいう概念を解らないといけない。ロックのカタルシス(歌詞の悪ぶるところも注目)がラップによって完全に置き換わられたのが解る。オーディエンスは基本的に昔ロックを支持していた白人若年層だ。

白人少年にはラップの暴力性のほうが現実味を感じられて魅力がある。Jay-Zはラッパーになる前は薬物の売人だった。(悪ぶるのに実際の悪事が必要なのかっていう意見は勿論あるだろう)黒人のほうがより貧乏で暴力が身近にある生活をしていた。それまで白人ロックが担ってた悪ぶるローリング・ストーンズからガンズ・アンド・ローゼズまでは、より実際に悪かった黒人ラッパーの登場でダサい、遅れたものと解釈された。

私はもう中年なのでこのような悪さ自慢が馬鹿馬鹿しくなった。ただ、ラッパーがそのような態度を取るのは商業的理由もあるし、(概念としてのスタッガー・リー)リズム音楽としては楽しめるので、これからも聞くけれども。

鈴木哲章氏のおかげで上記のようなアメリカの文化もより考えるようになった。ヒップホップは勿論、レゲエ、エレクトロニカ、ボサノバ等もRhythm Nationのおかげで積極的に聞くようになったが(厳密に言えば多少は聞いていたがRhythm Nation後に理解の度合いが変わった。)2010年8月7日を最後にRhythm Nationの更新が止まり、現在ではサイトのフロントページを除いて閲覧不能になっている。

2014年4月11日に書いた”Biglobeにあった昔から観ていたホームページ”はRhythm Nationのことで、更新停止以降の新譜は自身で探さなければならなかった。今までフォローしてきたミュージシャンの新譜やレコメンドしているミュージシャンまでは昔の方法で追える。ただ、既存のミュージシャンと関わりが薄いミュージシャンはどう見つけ出すのか?

チャート物の中から探したいなら、素直にBillboardを見てYoutubeで曲自体を確認すると良いだろう。昔みたいにMTVでカウントダウンを追う必要も無く、ランキングの曲名で検索すればほぼすべての曲のビデオがYoutubeで見れる。

各国のチャートのリストはこちら。私はBillboardと時々UK Chartを見る。

ジャマイカのチャートは上のリストに無いが私は見る。

今音楽業界はエンターテイメント業界においても特に規模の縮小が激しいし、実際面白いものは見つけ難くなっている。ただ、私自身がチャートから見つけ出して面白いと思ったものを直接紹介したい。


The Weeknd "Belong To The World"

The Weekndはインターネット上のビデオから評判になったミュージシャンで、映画ファンにはフィフティ・シェイズ・オブ・グレイに曲を提供したことで知られている。彼の特徴は映画のサウンドトラックのような音とR&Bのボーカルを組み合わせたパフォーマンスだ。所謂R&Bはゴスペルやレゲエ、エレクトロニカ等の影響を取り込んできたが、The WeekndはホラーやSFのサウンドトラック(例を挙げるとハワード・ショア)の影響を消化している。これはゲームミュージックの影響がブラックミュージックに現在あるのと同様に、ブラックネス(黒人文化遺産)の領域を広げている。Belong To The Worldのミュージックビデオはまず小倉百人一首が三首読まれる。それも驚きだがこのビデオは映画からの影響が強い。そこは私より分析出来ているこちらのブログを。このビデオの後半では、タモリ氏が馬鹿にしたということで有名な暗黒舞踏が入っている。暗黒舞踏がコレオグラファーの力で面白くなっていて、これを見ると未来には何が評価されるか解らない。R&Bはホラーみたいな恐怖の感情は存在しなかったので、組み合わせによって新しいものが生み出されている。


Ariana Grande "Baby I"

アリアナ・グランデは子役出身のアイドル歌手で、ビデオを見ると解るけど子役特有の表情や表現のアクが強いので見てるこちらは”うっへえ”と訳のわからん感情になる(勿論それも売れている理由だ)。松田聖子が昔ブリっ子などと言われたのより強力な感じ。 歌唱スタイルで言うとマライア・キャリーのフォロワーなのだけれど、とにかく声域は広いし声量もあるしで歌手としての力量がハンパ無い。こういったアメリカの人に求める芸のレベルが高い所は大好きだ。個人的にはBabyfaceという昔のR&Bのプロデューサーが、ハイハットを多用するティンバランドスタイルを消化した曲を作っていて、グランデの声が段々盛り上がるように上手く構成されているのが判るにつれ、昔のプロデューサーの健闘ぶりに感心した。

次に新たな音楽を知るために必要なのは判断基準を育てること。そのためには各音楽ジャンルが成立した言語の話者によって書かれた本を読んで欲しい。特にアメリカの音楽評論家の平均の質は日本の平均と比べるべくも無い程高い(勿論質が悪い評論家もいる)。どのような種類の本が良いかというとミュージシャンの伝記では無く、ある音楽ジャンルの歴史や理論を書いた本のほうが良い。より俯瞰で書かれていてミュージシャンごとの演奏の違い、音の違い等も説明される機会が多い。

音楽に対する考えを積み上げるために必要な書名の一部をここで挙げたい。

ネルソン・ジョージはブラックミュージックの評論家で、彼の本では黒人音楽に特有である公民権運動の時代のアメリカ内の黒人に対する障壁やその中でどうブラックミュージックが変化してきたかが書かれている。音楽の音の部分に関する話も書かれているが、注意して読まないとどうしても歴史部分に目を奪われる。ただ、日本で出ているブラック・ミュージック関連の書物では間違いなく最良のものだ。私は彼の本という時点で買いと判断している。特に以下の2冊を勧めたい。


リズム&ブルースの死


ヒップホップ・アメリカ

ロイド・ブラッドリーの著作、ベース・カルチャーは今まで読んだレゲエの本の中でもっとも出来が良い。アメリカのブラックリズムミュージックがどうレゲエの成立に影響したかやリズムの音の響きを耳で聞くのではなく大きなサウンドシステムから発されたリズム音の音圧を体で感じて(耳で聞くのと違う作用が体に起こることが重要)、そのノリで腰を動かし踊る、リズムミュージックの考えを説明している。


ベース・カルチャー

これらの本を読むときはPCを横において、曲名が出た時にはYoutubeで検索して各曲を聞きながら読んで欲しい。音は文字とは表現方法が違うので文字で書かれている音楽の理屈とすり合わせは必要だ。

私はRhythm Nationで評価が高いCDをYoutubeで検索して、聞いて確かめた後に買うことをやっていた。自分の音楽の趣味を広げるという目的なので、出来るだけ安くCDを揃えるために中古で買っていた。具体的に言うと、一番安くCDが入手出来る可能性があるのはブックオフ(270円:地域によって変わるかもしれない)だ。その次がAmazonで、中古で1円のものに送料がプラスされると351円となる。そうやって安く新たな音楽を開拓して、もし気に入るミュージシャンがいれば新譜が出る際に貢献すれば良い。

ブックオフとAmazon以外で言うと関東圏にはディスクユニオンレコファンという音楽マニアには有名なCDチェーンがあってマニアックな品ぞろえがお勧めだ。両方とも中古の取り扱いがあるが、ディスクユニオンは買い取りの際に状態が良ければ買い取り価格は高い。ディスクユニオンはネット通販もある。

とにかく音楽を聞く幅を広げようとするとCDの数が際限無く増えるのだけれど、私は以下の物を使ってスペースを確保している。


CDソフトケース

これはCDのプラスティックケースを薄いソフトケースに取り替えてスペースを確保するものだ。ソフトケースだけだとCDの保護において心もとないので無印良品のストッカーと併用している。

PPストッカー4段・キャスター付

よく景気が悪いし、みんなのお金使いが悪いみたいな嘆き話をエンターテイメントの世界では見る。しかし私にしてみれば、音楽評論家などが人の興味を広げる仕事をきっちりしてないからだと感じている。(その割に連中、偉そうだ*)そんな中で音楽を追及するのに役に立つ物の考え方はということで、マニアの私の方法論を開陳した。一部分でも参考にしてくれる人がいると嬉しい。私はその先を行くつもりだ。

*音楽評論家や元音楽評論家などエラそうだが、私程度の音楽の説明すら見せたこと無いのにいっぱしの大家気取りで右左だけで政治を語って、ツイッターなどで無限に暴走するのを見てうんざりしている。
ラベル:音楽履歴
posted by T3B at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする